『ラインデータ』には、『塗り』と『線』という2つの属性があります。【線だけ塗りなし】と【線と塗り両方あり】はラインデータですが【線なし塗りのみ】の場合はラインデータではありません。よってこの場合、線幅が/空欄になっているはずです。
罫線を使うとき、注意しなければいけないのは、カラーパレットで『塗り』のみ色指定がされ、線幅が/(空欄)の設定状態になっているときです。このラインを印刷用語で【ヘアライン】と呼びます。つまり、この状態は【線なし塗りのみ】を意味しています。
このラインは、出力機で出力できる最も細い線となり、画面やプリンターではある程度の太さとして印刷されますが、通常の印刷ではかすれたような極細線になったり場合によっては出力されません。罫線を用いる場合、必ず0.25pt以上の線幅を設定するようにして下さい。
「線」にカラーが設定されていない場合、線幅は無効となります。
同じ黒でもしまりのある黒にしたいときに、ブラック100%に対し、シアン、マゼンタ、イエローの各色を混合して『リッチブラック』と呼ばれる黒にします。推奨はK:100%に対し、C:60%、M:40%、Y:40%のリッチブラックです。
ただし、以下の点にご注意しましょう。
●各色の濃度を上げすぎると裏写りする(例:C:100%/Y:100%/Y:100%/K:100%の状態)
●また、印刷時に多量のインキによって紙が伸縮し、見当ズレを誘発する
●各色重ねるので、見当ズレを引き起こし、印刷したときに色がずれたりします。
●上記理由から、テキスト部には使用しない